仮設マニュアル VOL16
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81(2 )布わく(床付き布わく)のつかみ金具は、完全にロックさせ、下面からの吹上げに対しても外れないようにすること。    特に落下錠がさびついたり、つぶれたりしているときは、スムーズに作動しないことがあるので注意が必要である。(a)階   段(1)階段を架設するときは、2~3スパンにわたり階段わくを架設すること。(2)階段に沿って、高さ85cm以上に手摺及び高さ35cmから50cm以内に中さんを設けること。(b)登りさん橋(1)登りさん橋のこう配は30度以下になるようにする。(2)こう配が15度以上の場合は、踏さんその他の滑り止めを設けること。(3)登りさん橋のこう配に沿って、高さ90~100cmのところに手摺を設けること。(4)足場高さ8m以上に設けた登りさん橋は、7m以内ごとに踊り場を設けること。(a)壁つなぎ取付け間隔 労働省規格に適合した壁つなぎ用金具の許容耐力は450kgである。なお、この際、壁つなぎ用金具が、その耐力を十分に発揮できるように、壁に対して直角となるように取り付けられていることが前程になっている。表に風荷重をもとに、壁つなぎ用金具を使用したときの壁つなぎの取付け間隔を示したので参考にされたい。〔5〕昇降設備 足場には、次のうちいずれかの昇降設備を設けること。〔6〕壁つなぎ 外足場に取り付ける壁つなぎの役割は、下記のようである。(1)足場の全体座屈を防止する。(2)朝顔、ネットフレーム(養生わく)などによる偏心荷重を支え、倒壊を防止する。(3)風荷重による倒壊を防止する。 労働安全衛生規則には、わく組足場の壁つなぎの間隔は足場の座屈防止の観点から垂直方向9m以下、水平方向8m以下となっているが、わく幅600mm未満の簡易わく組足場については垂直・水平方向とも5.5m以下とする。市街地での建設現場では落下物の危害防止の関係から、足場の外面にはネットフレーム、シートのほか鋼製朝顔を取り付ける現場が多いので、風荷重、偏心荷重などを考慮して、壁つなぎの間隔はできるだけ細かく入れるほうが望ましい。 なお、壁つなぎは、足場の最下端より9m以下の高さの位置、および足場の側端に取り付けるものとする。わく組足場

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