仮設マニュアル VOL16
269/334

 作業床をもたないという一側足場の難点を補うように考慮された一つの例が布板一側足場である。 布板一側足場は、一列の建地の各スパンの間に、布板(足場板)を固定し、外側に手すりを、内側に壁つなぎを設けたもので、作業者は両手が使えるとはいうものの、本足場に比較すれば軽作業用に供されるものである。⒞ たな足場 内装工事を施工するために、作業者が立って天井面および上部壁面に手の届くように水平全面に仮設された作業床で、その下部はわく組・単管・丸太の各足場によって堅固に組み立てられる。⒟ つり足場 軀体工事のうち、鉄骨造の場合のつりだな足場〔図⒜〕は、仮締めした鉄骨ばりにチェーン、ワイヤーロープなどを取り付け、これにつりげたとして丸太または鋼管を格子状に組み、その上に足場板を敷いた足場である。さらに、つりだな足場よりも安定度の高いつりわく足場〔図⒝〕がある。 これは、鋼製の二等辺三角形状または矩形状のわくの頂点部分を鉄骨ばりにボルト接合して固定し、底辺部またはその延長部に足場板を固定し、さらに手すりを取り付けたものである。267足場関係

元のページ  ../index.html#269

このブックを見る