仮設マニュアル VOL16
268/334

 ただし、わく組足場は前記単管足場と同じく鋼管を用いてはいるが、足場の各層各スパンを鋼管製の建わく、布わくまたは床付き布わく、交さ筋かいの三部材により、はめ込みながら組み立ててゆくものである〔図⒞〕。 張出しのわく組および単管足場は、図1・1の⒝、⒞に見られるように、地上から建地材を立てることではなく、建築物の途中の階の外壁に、鋼製張出し材を取り付けて、この上に単管またはわく組足場を組み立てるものである〔図⒟〕。⒝ 一側足場 わが国では、一列の建地材・布材のみからなる足場を一側足場といっているが、欧米では、上記の足場の布と建築中の軀体との間に腕木を架け渡し、それに足場板をのせたものを一側足場といっている。したがって、わが国の一側足場は、「作業床を有するのが足場である」という足場の定義からはずれた存在である。このようなものが足場として通用するのは問題であって、極めて特殊な場合にのみその使用が許されるべきである〔図⒜、⒝、⒞、⒟〕。266足場関係

元のページ  ../index.html#268

このブックを見る